沖縄糸満旅行の観光スポット☆
ガラス村でオリジナルグラス体験
「琉球ガラス」って何?
沖縄旅行に来ると、そこここに琉球ガラス商品が並んでいますが、あまり説明されてはいませんよね。もともと
明治初期頃までは、沖縄県内のガラス製品の多くが
本州より輸入していました。
沖縄でガラス職人が生まれ始めたのは
明治半ば頃と言われます。文献では明治42年頃には沖縄県は
奥武山公園付近(野球スタジアムや沖宮がある公園ですね。)にガラス工場があったと言います。
けれども、この時代はまだ現代の琉球ガラスではなく、那覇のガラス工場を建てたのも
鹿児島の人であり、この時代の沖縄ガラス工芸は
鹿児島や長崎からその技術を輸入されたものでした。
大阪や鹿児島、長崎など本土からガラス商品を輸入していたものの、海を渡る途中で
多くの商品が破損することも多く、沖縄でガラスを作ろうとしたようです。
そんななかで沖縄旅行者が目にする現代の「琉球ガラス」が始まったのには、
先の戦が大きく影響しています。
【 沖縄糸満旅行に琉球ガラス村☆琉球ガラスって何? 】
● 先の戦で地上戦になった沖縄では、戦後に
ガラス職人は残ったものの、明治時代に建設されたガラス工場も大破、
原料もろとも焼失している状態で稼働どころではありません。
→ 一方で
アメリカ軍が駐留し、その多くの家族が移住してきた沖縄では、アメリカ軍やその家族による
ガラス商品の要望が高まっていました。
※ そこでガラス職人達が苦肉の策として始めたのが、
アメリカ軍が捨てた廃材(コーラやジュース瓶、酒瓶など)を一度砕いて溶かし、
再利用する方法です。
● これが後の
琉球ガラスとなりました。
もともと琉球ガラスは窓やジュースやコーラ、お酒などの
瓶を再利用して作られているので、緑やオレンジ、
茶色と色がカラフルなのです。
今では原材料も事欠かなくなりましたが、琉球ガラスの良さを引き立たせるために、
敢えて廃材を今も利用する工房は多くあります。
【 沖縄糸満旅行に琉球ガラス村☆琉球ガラスの特徴 】
● そんな再利用の素朴さが人気の琉球ガラスは、本来ならNGとされた
厚みのあるぽってりとしたフォルムや、再利用により産まれる自然な色合い、そして
気泡が特徴です。
→ ジュースなどの瓶にはラベルなどがありますが、このような部分を剥がすこと、そして再利用をするためにどうしても
不純物が混ざってしまうことで、気泡が出たのが始まりとなっています。
※ けれどもこの気泡が琉球ガラスの芸術を誘うとして、今では
敢えて重曹などで撹拌(かくはん)することで気泡を作るのも琉球ガラスの芸術です。
沖縄旅行者が素朴で親しみ深いながらも芸術性溢れる琉球ガラスに惹かれるように、当時のアメリカ軍の人々もガラス工場で職人が作った、
灰皿やお皿と言った作品に惹かれ、さらに発展していきました。
琉球ガラス村の体験教室
©OCVB
琉球ガラス村が沖縄旅行で人気があるのは、
吹きガラス体験があるからではないでしょうか。
鉄パイプから息を吹くことで、鉄パイプの先にあるガラスがぷくっと丸く広がります。
©OCVB
さらに膨らんだ先を切ると、
専用の鉄器具で口元を広げ、琉球グラスを作り上げて行きますが、この口元がその時々で
味のあるオリジナルです。
©OCVB
プッーっと膨らまして口元を広げるだけですし、ガラスも熱く早く形作らなければならないので、
所要時間も約5分と気軽に体験ができます。
ファミリーで沖縄旅行に来ているゲストでも
小学生から体験でき、琉球ガラス村の
職人さんが二人三脚で進めてくれるので安心です。
【 沖縄糸満旅行に琉球ガラス村☆体験教室 】
● さらにもっと小さい子や学校の自由研究などでも楽しめる
数々の体験教室があるので、ファミリーで体験してみてはいかがでしょうか。
(1)琉球ガラス体験(5分) … 小学生以上1,620円~
(2)アクセサリー作り体験(40分) … 小学生以上1,620円~(親子同伴であれば小学生以下も可)
→
ガラスビースなどを繋ぎ合わせたアクセサリーを楽しむことができます。
マクラメ編みのオシャレなネックレスは子ども達も大喜びです。
(3)ジェルキャンドル体験(40分) … 小学生以上1,620円~(親子同伴であれば小学生以下も可)
→ 透明なガラスコップの中に
砂や貝殻、アクセサリーを自由にレイアウトして、
ジェルキャンドルを入れて固めます。沖縄旅行のお土産にも人気のアイテム!
(4)シーサー色付け体験(最長60分ほど) … 小学生以上1,836円~(親子同伴であれば小学生以下も可)
→ コチラも沖縄旅行のお土産に人気の魔除けと招福のシーサーですが、ガラス村では
色付けをしてオリジナルを作ることができます。
手作りながらオシャレですよ。
(5)シーフォトフレーム体験(40分) … 小学生以上1,080円~(親子同伴であれば小学生以下も可)
→ 沖縄旅行では人気のフォトフレーム作り、
琉球ガラスや貝殻などをフレームに貼り付けて行くだけですが、琉球ガラスがオシャレに仕上がります。
※詳しくは
琉球ガラス村HPまで
(住所) 沖縄県糸満市字福地169番地
(TEL) 098-997-4784
(営業時間)
・
ガラス工場 9:00~17:30
・美術館など 10:00~17:00
・飲食施設 11:00~17:00
(定休日) 水曜日
…などなどがあります。
就学前のお子様がいるファミリーでの沖縄旅行であれば、より気軽に楽しみながらおじいちゃんやおばあちゃんのプレゼントにもなる、
フォトフレーム作り体験や
ジェルキャンドルなどがおススメです。
一方、男性や大人女子がはまる体験メニューと言えば、やはり
吹きガラス体験ですが、実はシーサー色付け体験も、
土台のシーサーがオシャレで人気があります。
体験教室で制作した琉球グラスは、後の工程を琉球ガラス村の職人さんが施した後、
郵送される流れです。
琉球ガラス村に来たらチェック!
(参考画像:https://www.instagram.com/ryukyu_glass_village/)
琉球ガラス村と言えば、沖縄旅行では体験教室が知られていますが、そればかりではなく、
見所は満載です。
やはり琉球ガラス村ですから、
敷地内のガラスショップはぜひチェックしてください。日常遣いの琉球ガラスを超えた、さまざまな
工房のオシャレな商品が並びます。
©OCVB
【 沖縄糸満旅行に琉球ガラス村☆ガラスショップ 】
● ガラスショップを訪れたら、まずは
エントランスの天井を見上げてください!
2,233枚のカラフルな琉球ガラスを繋ぎ合わせた、荘厳な
琉球ガラスドームが迎え入れてくれます。教会のようで一見の価値アリです。
(参考画像:https://www.instagram.com/ryukyu_glass_village/)
→ 琉球ガラス商品は
コップやお皿などなどはもちろんですが、特におすすめの商品は、その季節で異なるイベントに合わせたモニュメントです。
(参考画像:https://www.instagram.com/ryukyu_glass_village/)
※ 例えば子どもの日に近い
4月・5月では五月兜、3月前にはひな人形が販売されていたりします。一目惚れする沖縄旅行者も多いです!
(参考画像:https://www.instagram.com/ryukyu_glass_village/)
また、琉球ガラス体験はやっぱり熱くなります。窯の温度は1,300℃ですので、
工房内はどこも40℃以上だとか…。
ですので体験を終えた沖縄旅行者に好評なのが、
琉球ガラス村内(2階)にあるレストランぎやまん館の
沖縄ぜんざいです。暑い南国沖縄で沖縄ぜんざいが愛されているのが良く分かります。
いかがでしたでしょうか、今回は沖縄糸満に旅行に来たら行ってみたい、
琉球ガラス村についてお伝えしました。
琉球ガラスの
「吹きガラス工法」は宙吹きガラスと型吹きガラスとがありますが、沖縄旅行者が琉球ガラス村で体験できるのは宙吹きガラス工法となり、ローマ時代の昔から伝わる工法です。
一方、数多く大量生産をしたい場合には
型吹き工法が用いられます。
沖縄では琉球コップをはじめとする食器類はもちろん、
かんざしやストラップ、ネックレスなどのアクセサリーまで、
さまざまに商品化されていますので、見ごたえも抜群です。
まとめ
琉球ガラス村の魅力とは
・琉球ガラスは廃瓶などを再利用して生まれた文化
・気泡や厚みのある素朴さが魅力
・琉球ガラス村では体験ができる
・シーサー絵付けやジェルキャンドルなども体験できる
・ガラスショップエントランスのガラスドームも必見
・季節の飾り物は人気
・レストランぎやまん館の沖縄ぜんざいも美味しい